- 環状剥皮鎌は刃を幹や主枝に押し当てて回転させて使う道具
- 幅を調整できるので、太い主枝から細い主枝まで対応可能。
- 環状剥皮の刃の幅は6mm。これも幅を拡張できる。
- 環状剥皮をする木が多い場合は環状剥皮鎌を使うと時間短縮できるのでオススメ。
- 総合評価【(4/5)】
環状剥皮鎌二枚刃のサイズ・重量
サイズ
環状剥皮鎌二枚刃の長さは27cmで、草刈りで使う鎌の大きさに近いです。
幅は一番広いところで約11.2cmで、取っ手の長さは13cmです。
重量
環状剥皮鎌二枚刃の特徴
- 主枝や主幹の太さに合わせて調整可能
- 環状剥皮の幅を変更可能
- 性能表
主枝や主幹の太さに合わせて調整可能
この環状剥皮鎌二枚刃は刃を幹や主枝に押し当てて回転させて使う道具になります。
そのため、主枝に対して鎌の頭の部分の幅が広すぎると、刃がうまく入っていかず、環状剥皮ができなかったりします。
そうならないように、主枝の太さに合わせて鎌の幅を調整することが可能です。
分かりやすく、画像の①や②がどの程度の太さ(直径)に合うのかを下の表にまとめました。
対応表
① | 約5~8cm |
---|---|
② | 約8~12cm |
③ | 約12~16cm |
④ | 約16~20cm |
環状剥皮の幅を変更可能
環状剥皮鎌二枚刃の刃の幅は約6mmになります。
刃の部分はネジで止まっているので、長めのネジに交換し、ナットを刃にとめている部分にかませることで刃の幅を広げることができます。
環状剥皮の幅は広いほど癒合に時間がかるため、木に負担がかかります。
私は樹勢が強すぎる葡萄の木に対して、あえて環状剥皮の幅を広くして負担をかけて、着色を促進するテストをしたことがあります。
結果として着色はよくなりましたが、試験場の研究では着色と環状剥皮の幅に関係はあまり無いと記載がありました。
なので着色を促進させるだけなら、刃の幅は6mmで十分かもしれません。
性能表
長さ | 27cm |
---|---|
幅 | 11.2cm |
重量 | 約218g |
取っての長さ | 13cm |
環状剥皮の幅 | 6mm ナットを追加で調節可 |
対応している太さ | 約5cm〜20cm 調節可 |
環状剥皮鎌二枚刃の動画・使い方の画像・感想
動画
刃を幹に差しながら、鎌の腹部分を支点にして回転させます。
使い方の画像
使って見た私の感想
他の環状剥皮鋏と違い、主幹に鎌の腹の部分を当てながら、なぞるように刃を引いていくので、かなり楽でした。
環状剥皮をする樹の数が多い場合は、環状剥皮鎌の方が短い時間で何本も環状剥皮処理ができます。
デメリットはサイズが大きいので持ち運びが面倒なのと、幹の太さに合わせて幅を調整する必要があるので、
樹の太さがバラバラだと、その都度に幅を調整する必要があるので手間がかかります。
ココがポイント
- 短い時間で何本も環状剥皮処理ができる。効率的。
- 樹の幹の太さに合わせて幅を調整する必要がある。
環状剥皮道具の一覧
環状剥皮鎌二枚刃の解説|まとめ【メリット・デメリット・総合評価】
メリット・デメリット
- 短時間で簡単に環状剥皮ができる
- 木の太さに合わせて調節できる
- 亜主枝など棚線に近いところでは引っ掛かるので使いにくい
- 少し大きいので持ち運びが面倒
総合評価
使いやすさ | (5/5) |
---|---|
持ち運びの良さ | (3/5) |
時間効率 | (4/5) |
耐久性 | (4/5) |
対応部位 | 主幹・主枝 |
総合評価 | (4/5) |
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