ラウンドノズルULV5は散布するラウンドアップの希釈倍率をあえて高濃度にすることで、水の量を少なくしても10aあたり水5Lで済み少量化できるノズルになります。(通常は10aあたり25~50ℓ)
つまり水の量を減らせることで、散布機が軽くなり疲労軽減や除草剤液を補給する回数を減らせることが出来るのです。
例えば、いままでは15Lの背負いタンクをしょって散布していたのが、肩掛け式の5Lの散布機でOKになります。(少水量でも同じ効果が得られる)
- 水の量を減らせるので、5Lの肩掛け式散布機でこと足りる。
- 水の量を減らせるので、給水回数を減らせる上に軽くなり疲労軽減。
- 散布作業が早くなり時間短縮できるので、他の作業に時間が使えるようになる。
- ノズルは泡が出る少量散布タイプなので、雑草にかかっているか分かりにくいがちゃんと効く。
- 少量散布ノズルなので、少しでもかかって枯れるように希釈倍率を濃くする必要がある。
- 基本は薬量500㎖/10a、希釈水量5ℓ~/10a⇒希釈倍率10倍~。作物名、適用場所により異なるので注意。
- 総合評価【(4/5)】
\水を減らせるので疲労軽減のノズル/
ラウンドノズルULV5の外観
ラウンドノズルULV5はラウンドアップ専用のノズルです。(バスタなどの他の除草剤は対象外です)
重さは約130gでかなり軽量なので広い面積の散布でも手が疲れにくかったです。
少量の泡が出る2頭ノズルなので散布量を抑えて、泡の効果で雑草にまとわりついて枯らします。
※ノズルがオレンジ色のものがバッテリー(電池等)および人力噴霧器用のULV5で、青色のノズルのが動力(エンジン式)噴霧器用のULV5です。散布機によって異なるので注意しましょう。
メモ
取り付けのネジサイズはG1/4です。一般的なネジサイズになります。
こちらがセフティー3 ハイパワー電池式噴霧器 5Lのノズルに取り付けた様子です。問題無く使用できました。
マキタ(Makita) 充電式噴霧器 肩掛式 5Lタンクも同系統なので問題無く使用できます。
ラウンドノズルULV5の性能表
全長 | 32㎝×13㎝×15㎝ |
---|---|
重さ | 約130g |
適正噴射圧力 | 0.3~0.5MPa |
噴出量 | 0.16L/分(0.5MPa) |
散布幅 | 約75cm(ノズルからの距離が30㎝での数値) |
ノズルのネジ口径 | G1/4 |
対象除草剤 | ラウンドアップ専用(希釈用) |
ランドアップの雑草別希釈倍率
ジョウロや通常ノズルを使用の場合
一般的な 一年生雑草 |
しつこい 多年生雑草 |
スギナ | 希釈水量 | 散布する広さ |
---|---|---|---|---|
ラウンドアップマックスロードの薬量(希釈倍率) | ||||
50㎖(100倍) | 100㎖(50倍) | 200㎖(25倍) | 5ℓ | 100㎡ |
500㎖(100倍) | 1ℓ(50倍) | 2ℓ(25倍) | 50ℓ | 1,000㎡(10a) |
ラウンドノズルULV5の場合
一般的な 一年生雑草 |
しつこい 多年生雑草 |
スギナ | 希釈水量 | 散布する広さ |
---|---|---|---|---|
ラウンドアップマックスロードの薬量(希釈倍率) | ||||
250㎖~500㎖(10~25倍) | 5ℓ | 1,000㎡(10a) |
※基本は薬量500㎖/10a、希釈水量5ℓ~/10a。作物名、適用場所により異なるので注意。
ラウンドノズルULV5を使った除草剤散布の動画
ラウンドノズルULV5を使ってみた感想
ラウンドノズルULV5は確かに水の量を減らせられます。そのおかげで給水回数/水量を減らせて、重い背負い式の動噴を使わずに済みました。背負い式は背負うときに肩や腰にくるので、それが無くなるのは大きいです。
ただし希釈倍率は濃くなるため、ラウンドアップの使用量は従来と比較してさほど変わりません。あと散布量が少ないので『これホントに除草剤かかっているのかな?』と思いましたがしっかり効いていたので安心でした。
ラウンドノズルULV5の解説まとめ【メリット・デメリット・総合評価】
メリット・デメリット
- 給水回数・散布量を減らせるので時間短縮。
- 水量を減らせるので疲労軽減。
- 希釈倍率が濃くなる。(濃度が薄いと効き目がうすい)
- ラウンドアップの使用量はさほど変わらない。
総合評価
軽さ | (4/5) |
---|---|
取り回しの良さ | (4/5) |
使いやすさ | (3/5) |
手の疲れにくさ | (4/5) |
総合評価 | (4/5) |
\水を減らせるので疲労軽減のノズル/
確かに水の量は減る
青木果樹園