蛇口のホースに付けられる簡易的な水圧計の作り方を紹介します。
主な使い用途は雨水やポンプを使った水道の場合、どの減圧弁を買えばいいのか選び易くすることと、減圧弁の設置後に水圧を計測することです。
一般的なホースや電磁弁、蛇口のパーツ類や塩ビ管は耐圧が0.7~1.0MPaです。それ以上の水圧だとパーツ類が壊れます。(内部のパーツが破損したり、ウォーターハンマーで塩ビ管類がぶっ壊れます)
なので雨水やポンプが水源の場合は、必ず減圧弁を設置して水圧を調整しましょう。
\水道ホース対応の水圧計/
水道ホース対応の水圧計の作り方
圧力計とブッシングバルブ、金属製ネジニップルを組み合わせてシールテープで作成しました。
①圧力計にシールを巻いてブッシングバルブを取り付ける
最初のネジの2山にはテープは巻かず、同じ箇所にテンションをかけながら時計回りにテープを巻きます。
最初の2山を巻いてしまうとブッシングバルブを取り付けるときガタついてしまうからです。ちなみにこのやり方は、塩ビ管のバルブソケットなどに巻き付けるとき共通の方法です。
通常は金属同士取り付けるときは4巻くらいですが、ブッシングバルブがグイグイ入っていきましたので、テープは10巻ほど巻いています。
手締めでしっかり締めた後、本締めはレンチで1.5回転させます。
取り付け後はこんな感じになります。ブッシングバルブを取り付けた理由は圧力計のサイズがG1/4・金属製ネジニップルがG1/2なのでサイズ調整するためです。
②ブッシングバルブに金属製ネジニップルを取り付ける
ブッシングバルブに金属製ネジニップルを取り付けます。ネジニップルにはパッキンが付いているので通常はシールを巻きません。
ただ今回はAmazonのレビューで『パッキンが細いので水漏れする』とあったので、心配だったのでシールも巻きました。
ブッシングバルブも同様に最初の2山にはテープを巻かずに取り付けました。テープは半分に切って5巻き程巻きました。
その後、金属製ネジニップルを取り付ければ完成です。これでホースの先端にホース ジョイント コネクターを取り付けて完成品で水圧を計測できます。
既存の塩ビ管の水圧を計測したい場合は給水栓ソケットにコネクター(オスネジ付き)を取り付けます。
給水栓ソケットを接着剤で取り付けず、後で分解するならば水溶性ローション(ぺぺローションなど)を使うことで後でバラせます。
万が一、ローションが配管の中に流れても水溶性なので水に溶けるから問題ありません。外れるのが心配ならビニールテープで固定をするのも良いでしょう。
この水溶性ローションを使う方法は、実際に水道屋さんも使っているやり方です。
水道ホース対応の水圧計を使っている動画
水道ホース対応の水圧計を使っている様子
左の画像が蛇口をひねる前で、右側が水を出したときの画像です。
水圧がかかって当園での水道の水圧が0.44MPa位だと分かりました。一般的な水道の水圧は地域によって異なるのですが0.15~0.4MPa(場所によってこれより高いところも)
このようにして水圧を計測して減圧弁をつけるかどうか検討し、また、減圧弁の圧力を調整します。
水道ホース対応の水圧計の改良版
最初に作成した水圧計に片ナットフレキチーズ(1/2)とボールバルブ(1/2)を取り付けました。
減圧弁で水圧を調整しているときに水圧を確認する度、水を抜くためにホースを外すのが面倒だったので、ボールバルブを取り付けました。ボールバルブで水抜きをすれば、ホースを外すときに水が掛かることも無くなり、微妙な水圧調整も簡単になるのでオススメです。
ちなみに、異種金属腐食を防ぐために全て黄銅製に統一しています。違う金属を繋げると電位差で電触(錆びる)する恐れがあるためです。
パッキンがあるところはシールは不要
片ナットフレキチーズの、片ナットと金属製ネジニップルにはパッキンがあるのでシールは不要です。
ただし、ボールバルブの取り付け場所にはシールを付けましょう。おおよそ3~5巻き程度で、最初のネジ山1~2は巻きません。
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