私が普段使っている剪定道具を紹介します。
手袋
ジョブマスターの洗える革手袋を使っています。皮が柔らかいので着けたまま誘引ができるので重宝しています。ただ、洗った後は陰干ししないとカチカチになるので注意。
背抜きは安すぎると直ぐにほつれたり破けるのでそこそこの値段の物が良いです。
剪定鋏
オリジナルライオンの剪定鋏 No.7107 と専用ケースです。アンビル型+バイパス型のハイブリッドモデルなので切れ味鋭く、少ない力でスパッと切れるので腱鞘炎の人におすすめ。
刃のサイズがコンパクトなので狭いところの剪定にも向いています。太い枝も結構いけます。
かれこれ10年近く愛用中。最近受け刃が壊れたので交換キットで修理しました。
ノコギリ
曲刃になっていて枝にひっかかりながら楽に剪定でき、ゆっくりノコギリを引くだけで枝が楽に切れるので腕が疲れにくいです。果樹の剪定なら刃がやや硬めの青色のチャレンジがおすすめです。
あと、ノコギリケースの底に穴が空いているので、剪定カスが自動で落ちるのも地味に良いです。
電動ノコギリ
太い枝やコブを切るときに重宝しています。ロープとカラビナを取り付けて使わない時は棚に引っかけています。
10.8vでも十分使えますし、重くないです。
電動剪定鋏
パワーがあるので枝が面白いくらいザクザク切れるので剪定のスピードがかなり上がります。マックスのザクリオは1日一回フル充電するだけで、余裕でバッテリーが持ちます。
マキタのコードレスタイプの電動剪定鋏は10.8Vなのでレシプロソーとのセットにしたいです。次買うとしたらコレかな。
誘引紐とアイアイカッター
誘引紐は麻ひもを使っていますが、若木では食い込んでしまいます。このクラニロープは、太く柔らかい素材なので枝に食い込まないので重宝しています。
また、紐を切るときは指につけられるリングタイプのカッターが便利です。誘引しながら指にはめたカッターで紐を簡単に切れるので、紐を切るときに剪定鋏を取り出す必要がありません。
紐を切るとき、いちいち剪定鋏を取り出す必要がなくなるので、誘引がかなり楽になります。
結束誘引機
新発売した新型テープナーです。過去のテープナーを改良して、誘引角度を45°くらいまで誘引できるようになりました。
これで予備枝の誘引が楽になりました。
最近ではバッテリー式の結束機(しかもコードレスタイプ!)が販売されています。
ペレンクの昔のコード付きの電動結束機を我が家では使っていますが、重いのでコードレスタイプが欲しい。棚にべったりとしか誘引できませんが仕事が早く進みます。
結束紐が内部で絡んでしまうのがたまにキズです。簡単に直せますが。
マキタで販売してくれないかな~。
幹割り鋏(稔枝バサミ)
梨の稔枝(ねんし)が楽になる鋏です。稔枝をするとき枝にカッターや剪定鋏でキズを入れますが、この鋏を使えば一発で簡単に割りを入れられます。
一丁あるとなにかと便利です。太い徒長枝を無理矢理曲げる時によく使います。
これが無いときは、カッターで代用しています。枝は硬いので、刃が動かないネジロック式がよいです。自動ロック式だと刃が動いて危ないです。
作業靴
キャラバンのトレッキングシューズです。ゴアテックスなので畑がぬかるんでいても、靴の中が湿らないし、土がついても履いたまま洗えます。オールシーズン使えるのが良い。
以前は発砲ウレタンの軽い長靴をつかっていましたが、梨のトゲを踏んで貫通したのでやめました。
靴のサイズを0.5cm上げて踏み抜き防止板をいれて使っています。
服はワークマンの防寒着がおすすめ。
保護メガネ
剪定カスが目に入るので保護眼鏡をおすすめします。私はzoffやJINSの花粉対策メガネを剪定の時に使っています。(ほんとオススメ。剪定カスが全く入らないです。)
切り口の保護剤
トップジンペーストはボンド、バッチレートはペンキのような使い心地です。効果はほぼ同じですが、トップジンペーストの方はブドウの黒とう病対策に使用できます。
果樹の剪定・栽培の本
図解最新果樹のせん定―成らせながら樹形をつくる
梨やウメ、ブドウ、リンゴ、柑橘類の剪定方法が写真(白黒)と一緒に解説されています。ただ剪定が全く初めての初心者には難しいと思います。
1~2年ほど剪定をして見た後にこの本を読むと、『あ~そういうことか!』と理解を深められる良書です。
図解 ナシをつくりこなす―品種に合わせて早期成園化
梨の剪定について理論+図で解説しているので初心者にも分かりやすい内容です。なぜ枝を45°くらいに誘引させる必要があるのかを、植物ホルモンと交えて解説してあります。他にも長果枝の剪定や、短果枝だらけの古くなった枝の剪定方法も分かりやすく書いてあります。
また、日本ナシは品種毎の性質によって剪定方法が異なるのですが、それについても詳しく書いてあるのでプロでも1冊置いておくと品種の理解が深まります。
ニホンナシの整枝剪定―品種を生かす技術と基礎理論
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