フィンガーライムの栽培 果樹の病気・害虫図鑑

フィンガーライムにつくイモムシ・アゲハ蝶の対策【予防方法・散布時期・農薬の種類を解説】

2017年5月8日

フィンガーライムにつくイモムシ・アゲハ蝶の対策【予防方法・散布時期・農薬の種類を解説】 97

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フィンガーライムにつくイモムシ・アゲハ蝶の対策【予防方法・散布時期・農薬の種類を解説】 98

フィンガーライムは葉っぱがかなり小さいので蝶の幼虫(イモムシ)による被害がとても大きいです。新梢が伸びる時期の4月~7月に定期的に防除をして被害を最小限にしましょう。

葉っぱが無いと養分がつくれないので木が大きくなりませんし、何より果実がつきにくくなってしまいます。農薬の他にも耕種的防除としてネットを張ることもオススメします。

 

先に結論!
  1. イモムシ類の発生時期は4月~10月の長い期間だが、4月~7月の新梢発生時期が食害に一番合いやすい。
  2. ディアナWDGフェニックス顆粒水和剤などを使用する。
  3. 4mm目のネットを設置して物理的に防御する。
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フィンガーライムにつくイモムシ・アゲハ蝶の発生時期

イモムシ・アゲハ蝶について
  1. 成虫は4~5月に羽化して新梢に1卵ずつ産卵して、卵から約1か月で成虫になる。
  2. 1~2齢幼虫は新梢の柔らかい葉を食害し、3齢以降の幼虫は硬くなった葉も食害する。
  3. 10月頃までに5世代程度を繰り返す。

 

イモムシ・アゲハ蝶による被害画像

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ネットなどで侵入を防がないと卵を生みつけられて、芋虫による食害が発生します。

フィンガーライムの葉っぱは1枚1枚が小さく柔らかいのであっという間に食べ尽くされてしまいます。

 

フィンガーライムにつくイモムシ・アゲハ蝶の耕種的防除

 

防虫ネットの設置

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何ミリ目のネットを使おうか迷いました。あまり目の細かいものだと風通しが悪くなるので4mm目の防風網を転用しました。梅雨の期間は締め切ってしまうとナメクジが発生し、葉っぱの被害が増加します。そのためあまり細かいネットを使用するときは注意しましょう。

 

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ビニペットで防虫ネットを留めて、巻き取れるように鉄パイプに巻き取りの道具を付けました。これでイモムシ対策はバッチリ。

 

フィンガーライムにつくイモムシ・アゲハ蝶の農薬一覧・散布時期

 

アゲハ類に使う農薬

アゲハ類
  1. チューンアップ顆粒水和剤(BT)
  2. ダントツ水溶剤(クロチアニジン)
  3. フェニックス顆粒水和剤(フルベンジアミド)
  4. エクシレルSE(シアントラニリプロール)
  5. モスピラン顆粒水溶剤(アセタミプリド)
  6. ディアナWDG(スピネトラム)

※()内は成分

注意事項

回数・濃度は確実に守りましょう。記載してある農薬は2020年のもので、変更になる場合があるので使用前は必ずラベルを確認しましょう。

 

ケムシ類に使う農薬

ケムシ類
クワゴマダラヒトリ幼虫
  • ダーズバン乳剤40(クロルピリホス)

※()内は成分

注意事項

回数・濃度は確実に守りましょう。記載してある農薬は2020年のもので、変更になる場合があるので使用前は必ずラベルを確認しましょう。

 

シャクトリムシ類に使う農薬

シャクトリムシ類
  • ロディー乳剤(フェンプロパトリン)
ヨモギエダシャク

※()内は成分

注意事項

回数・濃度は確実に守りましょう。記載してある農薬は2020年のもので、変更になる場合があるので使用前は必ずラベルを確認しましょう。

 

ハマキムシに使う農薬

ハマキムシ類
  1. ロディー乳剤(フェンプロパトリン)
  2. フェニックス顆粒水和剤(フルベンジアミド)

※()内は成分

注意事項

回数・濃度は確実に守りましょう。記載してある農薬は2020年のもので、変更になる場合があるので使用前は必ずラベルを確認しましょう。

 

ハスモンヨトウに使う農薬

ハスモンヨトウ
  1. コテツフロアブル(クロルフェナビル)
  2. フェニックスフロアブル(フルベンジアミド)

※()内は成分

注意事項

回数・濃度は確実に守りましょう。記載してある農薬は2020年のもので、変更になる場合があるので使用前は必ずラベルを確認しましょう。

 

防除の回数と散布ペース

4月から3週間に1回のペースで散布しています。発生状況にもよりますので無駄な散布を極力減らすために、必ず発生状況を確認してから散布します。

当園はハウス栽培+ネットを設置したので、ほぼイモムシ類(ハマキムシ、ミカンハモグリガ=エカキムシを除く)の被害が無くなりました。耕種的防除もしっかり行えば散布回数を減らすことが可能です。

 

 

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