葉っぱや果実、枝などにコルク状の病斑ができる病気です。果実にかかると商品価値が低下したり、発病した葉っぱは落葉し易いので要注意な病気です。また、エカキムシ(ハモグリガ)の被害が増えると『かいよう病』に感染しやすくなるのでエカキムシの防除も重要です。
\かいよう病は予防がとても重要!/
フィンガーライムのかいよう病の被害画像
葉っぱや果実、枝などにコルク状の病斑ができる病気です。果実にかかると商品価値が低下したり、発病した葉っぱは落葉し易いので要注意な病気です。また、エカキムシ(ハモグリガ)の被害が増えると『かいよう病』に感染しやすくなるのでエカキムシの防除も重要です。
フィンガーライムのかいよう病の発生時期・発生条件
- 病原細菌が気孔や傷口から感染するので、強風による傷やミカンハモグリガの食害は発病を助長します。特にフィンガーライムはトゲが多く強風で傷がつくので対策は必須。
- 台風が予想される場合、台風後の散布では効果が劣るので2〜7日前に農薬を散布する。
- 発芽一ヶ月後頃に大雨が降ると発病しやすい。
- 果実に発病すると商品価値の低下を招くため、発病を予防するのが重要。発芽1か月前〜春葉の展葉終了時までの散布を徹底する。
フィンガーライムのかいよう病の農薬一覧・散布時期
農薬の残効期間はボルドー液で30日(累積降雨量200mm)、銅水和剤で20日(累積降雨量150mm)ほどなのでそれを計算して防除の散布をおこなうと良いです。
耕種的防除
- 枯れ枝の除去および落ち葉の除去(トラクターで落ち葉を耕耘して埋設など)
- 防風林の手入れ
- 常設型の防風設備(防風ネット、ハウス、防風林など)を設置する。
環境保全型防除(夏場を除く、生育期)
- ICボルドー412(銅)
※マシン油乳剤との使用はさける(14日は間を空ける)
通常防除(発芽前 3月中旬〜下旬)
- ICボルドー66D(銅)
- コサイド3000(銅)
※クレフノン加用で薬害軽減 - ムッシュボルドーDF 水和剤(銅)
通常防除(生育期 4月~11月)
※()内は成分
注意事項
治療剤は耐性菌が出現し易いため回数・濃度は確実に守りましょう。記載してある農薬は2020年のもので、変更になる場合があるので使用前は必ずラベルを確認しましょう。また、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
\かいよう病は予防がとても重要!/