果樹の病気・害虫図鑑

ブドウの晩腐病対策【散布時期や農薬・予防方法を解説】

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ブドウの晩腐病は傘かけと袋かけで大きく発病率を下げることが可能です。

袋だけでは菌糸が袋を貫通するらしく、同時に傘かけをすることで発病率を大きく下げることができます。

 

先に結論!
  1. 棚に残った巻きひげや枝が残っていると、そこから雨を介して幼果期から梅雨の時期に房へ感染する。
  2. 雨によって伝染するため主な感染時期は6~7月になるため、落花期~落花期後の10日頃(粒が小豆のサイズ)に重点的に防除を行う。
  3. 着色期以降での防除は果粉の溶脱が起きるため、早期に傘かけや袋かけを行う。
  4. また、菌糸が袋を突き破って感染するため、傘かけも重要だと言われています。
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ブドウの晩腐病とは?

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青木果樹園
晩腐病の概要を解説します。
サクッとお願い。
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ブドウの晩腐病について
  1. 棚に残った巻きひげや枝が残っていると、そこから雨を介して幼果期から梅雨の時期に房へ感染する。
  2. 雨によって伝染するため主な感染時期は6~7月になるため、落花期~落花期後の10日頃(粒が小豆のサイズ)に重点的に防除を行う。
  3. 着色期以降での防除は果粉の溶脱が起きるため、早期に傘かけや袋かけを行う。
  4. また、菌糸が袋を突き破って感染するため、傘かけも重要だと言われています。

 

以上が、ブドウの晩腐病(おそぐされ病=ばんぷ病)の特徴になります。

基本的に、棚に残っている枝(巻きひげ)や、結果母枝の芽の付近などに潜伏して、気温が高くなってくると活動を再開します。

 

その後、雨で感染が拡大するので、梅雨に入る前に傘をかけることで感染拡大を阻止できます。

 

ブドウの晩腐病の感染源・被害の画像・発生時期

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晩腐病について深掘りして画像で解説します。
画像付きは分かりやすい。
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感染源

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晩腐病は棚に残っている巻きひげや、被害枝が第一次伝染源になります。

巻きひげ(巻つる)の中に晩腐病が入り込み、越冬して翌年にそこが発生源として晩腐病をまき散らします。

結果母枝にも潜伏しています。

 

晩腐病の被害の画像

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上の画像のように、粒の色が茶色くなり果皮の表面にカビのような点々が出てしまいます。

1粒や2粒では摘粒をすれば問題無いのですが、これが房全体に感染すると房を廃棄するしかありません。

 

発生時期と条件

晩腐病の発生条件と時期
  1. 棚に残った巻きひげや枝が残っていると、そこから雨を介して幼果期から梅雨の時期に房へ感染する。
  2. 雨によって伝染するため主な感染時期は6~7月になるため、落花期~落花期後の10日頃(粒が小豆のサイズ)に重点的に防除を行う。
  3. 着色期以降での防除は果粉の溶脱が起きるため、早期に傘かけや袋かけを行う。
  4. また、菌糸が袋を突き破って感染するため、傘かけも重要だと言われています。

 

【休眠期の晩腐病の防除】感染源となる巻きひげを除去する

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棚に巻き付いている『巻きひげ』が感染源となるので、剪定鋏や専用の巻きひげ切狭で除去します。

この巻きひげに、晩腐病が潜んでいるので、残っているとそこから雨水を伝って感染を広げます。

 

 

【萌芽直前の防除】農薬一覧・散布時期

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休眠期の萌芽直前の防除に使う農薬を紹介!
変更になる可能性もあるので、必ずラベルを確認しような!
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治療剤
  • フリントフロアブル25(トリフロキシストロビン)
  • ベンレートT水和剤20(チウラム+ベノミル)
予防剤
  • パスポート顆粒水和剤(TPN)
  • ベンレートT水和剤20(チウラム+ベノミル)

※()内は成分

注意事項

治療剤は耐性菌が出現し易いので回数・濃度は確実に守りましょう。

記載してある農薬は2020年のもので、変更になる場合があるので使用前は必ずラベルを確認しましょう。

 

散布時期

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萌芽直前のブドウの枝

休眠期の萌芽直前に行う。

 

ブドウの晩腐病の治療剤

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ブドウの晩腐病の予防剤

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【梅雨~収穫期の晩腐病の防除】傘で雨水を防ぐ

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伝染源となる胞子は雨水とともに飛び散るので、果房に雨水を当てないように早めにカサや袋かけを行います。

摘粒が終わっていない状態でも傘をかけることで感染率を下げることが可能です。

傘をかける時期はジベレリン処理の2回目の直後頃です。

ですが、可能であれば梅雨に入る前に傘をかけるのがベストです。

 

傘かけの時期

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農業総合センター 園芸研究所資料より

 

データでは下記のような結果が出ています。

  • 袋かけのみ:果房発病率75%
  • 傘かけ+袋かけ:果房発病率10%

傘かけ+袋かけをすることで果房発病率が75%⇒10%と大幅に減少しています。

なので、2回目のジベ処理が終わった後に傘かけを行い(梅雨に入る前に行う)、袋かけを後日行うのがベストです。

着色不良対策に不安があるならば、BIKOOの袋などを使うのが良いです。

 

ブドウ傘

 

ブドウ袋

 

【生育期の防除】農薬一覧・散布時期

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晩腐病に使う農薬を紹介!
変更になる可能性もあるので、必ずラベルを確認しような!
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農薬には治療剤と予防剤の2種類あります。

予防剤は植物をコーティングして病気から守る薬で、治療剤はすでに発生している病気に対して浸透して退治する薬です。

晩腐病が発生する前は、雨が降る前に予防剤でコーティングして、発生したあとは雨後に治療剤を散布するのがセオリーです。

 

晩腐病が発生したら基本は治療剤を散布しますが、耐性菌が出現し易いので必ず回数および濃度を守って使いましょう。

耐性菌が発生してしまうと、今後その農薬は効かなくなってしまうので注意。

 

治療剤
  • ベンレート水和剤(ベノミル)
  • フルーツセイバー(ペンチオピラド)
  • アミスター10フロアブル(アゾキシストロビン)
  • ストロビードライフロアブル(クレソキシムメチル)
  • ファンタジスタ顆粒水和剤(ピリベンカルブ)
  • ホライズンドライフロアブル(シモキサニル+ファモキサドン)
  • ポリベリン水和剤(イミノクタジン+ポリオキシン)
予防剤
  • ジマンダイセン水和剤(マンゼブ)
  • ペンコゼブフロアブル(マンゼブ)

※()内は成分

注意事項

治療剤は耐性菌が出現し易いので回数・濃度は確実に守りましょう。

記載してある農薬は2020年のもので、変更になる場合があるので使用前は必ずラベルを確認しましょう。

 

散布時期

落花期~落花期後の10日頃(粒が小豆のサイズ)に重点的に防除を行う。

主な感染時期は梅雨の6~7月。

着色期以降での防除は果粉の溶脱が起きるため、早期に傘かけや袋かけを行う。

 

ブドウの晩腐病の治療剤

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ブドウの晩腐病対策|まとめ・参考資料

まとめ
  1. 棚に残った巻きひげや枝が残っていると、そこから雨を介して幼果期から梅雨の時期に房へ感染する。
  2. 雨によって伝染するため主な感染時期は6~7月になるため、落花期~落花期後の10日頃(粒が小豆のサイズ)に重点的に防除を行う。
  3. 着色期以降での防除は果粉の溶脱が起きるため、早期に傘かけや袋かけを行う。
  4. また、菌糸が袋を突き破って感染するため、傘かけも重要だと言われています。
まとめ!
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参考資料

 

 

ブドウの晩腐病対策【散布時期や農薬・予防方法を解説】 263

 

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