剪定した跡から芽(新梢)が出てくれますが、その中から残すのを選別します。
また不要な場所からの芽(新梢)は徒長枝になりやすく枝のバランスが崩れてしまうのでその注意ポイントも紹介します。
芽欠きの時期
5月~7月の期間中に芽欠きをします。
芽欠きのポイント
剪定した跡に4〜5本の新梢が出ていますが直上枝気味の新梢は全て取り除きます。
直上枝は徒長枝になりやすく花芽が少ない傾向があるので、残したとしても来年の結果枝として使えない場合が多いためです。
なので直上枝は芽欠きして切り口の下側から出ている新梢を残します。
下側から出ている新梢は冬に棚に誘引しやすいからです。
また、一カ所につき1本のみを残します。
これは養分の分散を避けて充実した花芽をもつ枝にするためです。
※複数あると陰になってしまう理由もあります。
芽欠きする場所
結果枝や予備枝の根元
結果枝や予備枝の根本近くに出ている新梢も芽欠きします。
これを残すと先端にいく養分がこちらに取られてしまい、先端の新梢が伸びなくなってしまいます。
※特に予備枝の場合は要注意です。
根本に近いほど強く伸びる(養分が引っ張られる)ので枝のバランスが崩れないようにします。
他に芽欠きする場所としては主枝・亜主枝の分かれ目の股付近は必ず芽欠きします。
股付近からでる新梢は養分が集まりやすく太くなりやすいので必ず芽欠きします。
特に若木の時に芽欠きを忘れてしまうと、主枝の先端が伸びにくくなってしまうので要注意です。
待ち枝の根元
主枝に密集して新梢が出ている箇所
上の写真のように1本にします。
そして下部から出ているしっかりと生長している新梢を残します。
まとめ
ポイント
・切り口の下側から出ている新梢を残し直上枝気味の新梢は全て取り除く。
※一カ所につき1本のみを残します
・結果枝や予備枝の根本近くに出ている新梢も芽欠きをする
・主枝・亜主枝の分かれ目の股付近は必ず芽欠き