梨の栽培 ジョイント栽培の方法 慣行栽培(二本主枝や長梢)の方法

【梨の摘蕾する場所】JV栽培と二本主枝の違い

2019年4月1日

梨の摘蕾

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過去記事にジョイントV字栽培の摘蕾箇所を追加しました。

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二本主枝などの摘蕾する箇所

梨の摘蕾、摘花をする箇所はある程度決まっています。
今回はそのご紹介です。

結果枝の先端2つ

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摘蕾前

結果枝である側枝は先端2つを摘蕾します。

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摘蕾後

先端を摘蕾する事で、先端の新梢が良く伸び、それが養分を引っ張るための枝として機能します。
先端の方まで養分が引っ張られる事で、先端付近の果実まで養分が行き渡るので、均等に良い果実を実らせる事ができます

上向きの蕾と下向きの蕾を摘蕾

上向きを残してしまうと、果実が大きくなった時に軸折れが発生し易くなります。

軸折れとは果実の重さに軸が耐えきれず折れてしまう事です。

また、下向きの蕾をとる理由は、下向きの蕾からだとあまり良い果実がならないからです。
雨水が溜まりやすく病気になったり、枝の陰になり光合成不足で栄養が不十分になったりします。

しかし、これは品種により異なります。

大玉品種や軸が短い品種はあえて下向きの蕾を残すのがオススメです。
下向きであれば軸折れが発生しにくいからです。
筑水や香麗系統は軸が短いため下向きを残しています

なので、必ず下向きは取らなきゃいけない!ってワケでは無いので気をつけましょう。

それに樹形によっては残す方向が異なります。

主幹上(主枝、亜主枝)にある蕾は摘蕾する。

特に若木の時期には必ず摘蕾をします。
主枝を伸ばす栄養が果実に取られてしまうと、将来の収穫量が減りますので必ず摘蕾しましょう。

主枝、亜主枝はあくまでも結果枝(側枝)を出す枝です。

予備枝、待ち枝は摘蕾。

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今年は実をならせずに、枝を伸ばして(短果枝をつける目的もあります)来年のための結果枝にする枝は摘蕾します。

特に あきづき は待ち枝にして、今年は実らせるのを我慢して、短果枝にしてから収穫します
長果枝をそのまま使ってしまうと、花芽がとんでしまうので(花芽が無くなってしまう事→果実が取れなくなる)、毎年コンスタントに収穫ができなくなります。

ざっとですが、摘蕾の方法はこのような感じです。

摘蕾の時期に丁寧にやれば、摘果の時の作業が減るのでこの時期はかなり重要です。

二本主枝などの摘蕾箇所のまとめ

ポイント

結果枝の先端2つは摘蕾
上向きの蕾と下向きの蕾を摘蕾
主幹上(主枝、亜主枝)にある蕾は摘蕾する。
予備枝、待ち枝は摘蕾。

ジョイントV字栽培における摘蕾箇所

JV仕立ては二本主枝などと違って摘蕾しない箇所があります。
そもそも結果枝が上向きになっているので先端まで養分が引っ張られやすいのです。
二本主枝などでいう45~60°にしている待ち枝に常になっているためです。

予備枝

二本主枝などと同様に予備枝は全て摘蕾します。

主幹・主枝ライン

主幹や主枝ラインにあるのは全て摘蕾します。
そのライン上の短果枝も摘蕾して枝を伸ばせて将来の結果枝として使います。

摘蕾しない箇所

二本主枝では結果枝の先端2つを摘蕾しましたが、JVではしません。
先で記載しましたがJV自体の角度が60°になっているので引っ張り枝を作らなくて良いのです。

まとめ

ポイント

予備枝は全て摘蕾
主幹や主枝ラインにあるのは全て摘蕾
JV自体の角度が60°になっているので引っ張り枝を作らなくて良いので先端2つの摘蕾はしない

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