近年、夜の温度が高いため着色不良になる事が増えています。
日中に光合成で蓄えた糖分を本来なら夜にその糖分を着色にまわすのですが、
夜の気温が高いためブドウが激しく呼吸をし糖分を消費してしまい着色不良になってしまいます。
人でも、熱帯夜が続くと汗をかいたり体力を消耗しますよね。
それと同じように植物も体力(糖分などの栄養)を消耗してしまいます。
そのため着色を促進する技術・着色不良を改善する【環状剥皮】や【光反射シートの設置】を行います。
先に結論!
- 環状剥皮をすることで着色を促進させることが可能
- 光反射シートを設置することで着色を促進させることが可能
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ブドウの着色不良の原因と対策を解説【ブドウが着色するメカニズム】
ブドウの着色不良対策を紹介
ブドウの着色を促進する対策を紹介します。
①環状剥皮で着色促進
上のように環状剥皮ナイフで皮を削り取ることで、
葉っぱで光合成した養分を環状剥皮した所の下に行くのを防ぎ、ブドウの房に集めることができます。
それにより房に集まる糖分の量を多くして着色を促進できます。
削りとったらガムテープを巻くことでいったん終了です。
環状剥皮の詳しい方法とその結果は下記のリンクで紹介しています。
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②光反射シートの設置で着色促進
環状剥皮の他に光反射シートを設置することで着色を促進させれます。
棚の下に降り注ぐ光を反射させるので、葉っぱに裏にも光が当たることで葉の裏表両面で光合成が行えます。
葉の表で光合成して得られる量が1とすると裏でも1生成するので合計2の光合成産物ができます。
(実際は裏の葉緑素は少ないので2ではないのですが。)
それにより通常より約2倍の光合成産物が得られますので、その分糖の量が増えるので
ブドウの着色を促進できるのです。
着色の詳しいメカニズムについて
ブドウの着色するメカニズムについて下記のリンクで紹介しています。
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ブドウの着色不良の原因と対策を解説【ブドウが着色するメカニズム】
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