ブドウの摘芯を繰り返す事で新梢を伸ばす養分を房に集める事ができ、粒が大きくなったり糖分が上がります。
何節目で摘心すると良い?
文献では房先から数えて7節目で摘芯し、その間の副梢は2節残して摘心します。
ここで注意する点は房の上から含めたそれより前の副梢は摘芯せずにそのまま残します。
※ただしあまりに副梢が長い場合は10枚前後で摘芯する
房の付近の新梢は糖度を上げるための大切な葉っぱなので、摘芯しないように注意します。
また、ある程度の日陰になるので日焼け防止にも役立ちます。
注意ポイント
- 房の上から含めたそれより前の副梢は摘芯せずにそのまま残す
- 房の付近の新梢は糖度を上げるための大切な葉っぱであり、房を日陰にするので日焼け防止にも役立ちます
摘心を繰り返すことで葉っぱが大きくなる
品種によりますが摘芯を繰り返す事で葉っぱ自体が大きくなります。
これはヨーロッパ系のハウスブドウなので元々葉っぱが大きくなり易いのですが、摘芯によりさらに大きくなりました。
摘心により葉の総数が減るかわりに、葉の一枚一枚が大きくなり光合成産物(栄養分)が増加します。
摘心する際の注意点
摘心するときに私がやってしまった失敗を記載します。
新梢を摘心した時に大事な新梢の葉っぱを落とさない!
枝を放置しておくと新梢が混み合ってしまいます。
その状況で新梢を摘心したときに切った新梢をどうしても引っ張りたくなりますが、
切った新梢がが長いままの状態で思いっきり引っ張ると、他の新梢の葉っぱが取れてしまいます。
摘心した分、葉の一枚一枚が重要なので葉の数が減ってしまうと糖度と肥大に悪影響がでます。
なので切った新梢を棚から落とすときは細かく刻んで、他の葉っぱを落とさないようにしましょう。
8月以降は摘心をしない
8月以降に摘芯をすると、それ以降は副梢が伸びない(伸びにくくなる)ので、
葉っぱがスカスカになり、青系のブドウでは陽が当たり過ぎて焼けます。
適切な収穫時期が来る前に粒が黄色になりすぎてしまうので糖度が低い状態での収穫になります。