ブドウの栽培

ブドウ畑に光反射シートを設置する最適な時期と設置した後の注意点を解説

2019年10月6日

ブドウ 光反射シート

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ブドウ畑に光反射シートを設置する最適な時期と設置した後の注意点を解説 12
ブドウ畑に光反射シートを設置する最適な時期と設置した後の注意点を解説 13
青木果樹園
ブドウ畑にいつの時期から光反射シートを設置すれば良いのかを解説します。 @KazyuenAoki

先に結論!

  • 光反射シートは生育促進させて糖度・着色を良くする
  • 光反射シートは開花前の5月下旬頃に設置して収穫後回収する。
  • 設置後に生育が早まるので全体の作業を3~5日前倒しにする
  • 反射熱で日焼けや萎れやすいブドウは収穫1~2週間前にシートを撤去する。


果樹園に設置するならば通水かつ高耐久の反射シートスノーテックスSNW-1550がオススメです。

シートの上をスピードスプレイヤーが通過しても破けません。敷きっぱなしにできるので防除の度に回収する手間が省けます。

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光反射シートの概要

基本的に太陽光は葉の表面にしか当たりません。

葉の表面には柵状組織、葉の裏側には海綿状組織があり、葉緑体(光合成をして養分をつくるところ)がそれぞれに存在します。

柵状組織に比べて葉の裏側の海綿状組織は葉緑体が少ないのですが、そこに光射シートで反射した光を当てることで葉緑体が養分を生成して、

その養分が糖をつくりアントシアニンなどを生成して着色が促進されます。
簡単に言うと【甘いと色が濃くなる=色が濃いと甘い】なので、【着色促進=糖度UP】に繋がります。

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ブドウ畑における光反射シートの設置時期

光反射シートはブドウが開花する前に設置します。そして収穫後に回収します。

ブドウの開花時期は露地栽培でおよそ6月上旬頃になります。

なので5月下旬頃に光反射シートを設置します

ですがなぜ開花前の5月下旬頃に反射シートを設置するのが良いのでしょうか?

それについて調べてみました。

6月~7月は梅雨の時期なので日照不足になりやすい

ブドウの開花時期は6月上旬ころで梅雨入りしているケースが多いです。

梅雨入りしてしまうと酷い年には極度の日照不足になることで作物の成長が止まってしまい、不作の年になることが多いです。

2019年6月と7月の天気(東京)

2019年6月の天気

2019年6月の天気

2019年7月の天気

2019年7月の天気

見て分かるとおりほとんど雨か曇りで晴れの日が少ないです。

次は6月と7月の日照時間の詳細を紹介します。

2019年6月と7月の日照時間(海老名)

  • 2019年6月 日照時間

    2019年6月 日照時間

  • 2019年7月 日照時間

    2019年7月 日照時間

7月は特に日照時間が短くなっています。

このように6月~7月は日照不足になりやすいので、梅雨入りする前の5月下旬頃に光反射シートを設置するのは理にかなっています。

光反射シートを設置することで糖度UPや着色が促進されますが、それは光合成によって生育が促進されるからです。

生育が促進されることで注意すべきポイントを解説します。

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ブドウ畑に光反射シートを設置したあとの注意点

光反射シートにより光合成が促進されて生育が早まります。

なので例年より早く開花したり粒が肥大したりするので摘粒作業や病害虫防除などを3~5日ほど前倒しにしなければなりません。

例年通り作業をしてしまうと予想よりも早く生育しているので、ジベレリン処理の時期がずれてしまい奇形果が発生したり、肥大が悪かったりします。

他にも新梢の伸びが予想より早く伸びた結果、誘引が遅れてしまい突風などで枝が折れたりして全体の収穫量が落ちてしまう恐れがあります。

なので光反射シートを設置したら3~5日ほど全体の作業を前倒しするように意識しましょう。

また、酷暑の時期は反射熱により日焼けやブドウの萎れが生じるので、日焼けに弱い品種や萎れやすい品種(例.竜宝)に対しては、

収穫前1~2週間前にはシートを撤去する方が賢明です。

止水タイプの光反射シートの場合は、潅水の手間をはぶくために木の周り2m四方はシートを設置しない方が良いです。

ポイント

  • 摘粒作業や病害虫防除などを3~5日ほど前倒しにする
  • 生育が早まっているので誘引が間に合わないと突風で枝が折れる恐れ
  • 萎れやすいブドウや、日焼けに弱いブドウは収穫1~2週間前にシートを回収する。
  • 止水タイプの光反射シートの場合は、潅水の手間をはぶくために木の周り2m四方はシートを設置しない方が良いです。

◆ピオーネ
光反射マルチ栽培では,生育が3~5日程度前進化します。
そのため,ジベレリンの処理時期を開花期の前進化に合わせて,慣行よりも3~5日程度早くする必要があります。
果粒肥大が進む傾向があるので,収量設定には注意し,慣行の1.3倍,2t/10aを限度とします。

◆シャインマスカット
摘心や摘粒の遅れが果実肥大に影響し易い品種です。
そのため,生育が前進化しやすい光反射マルチ栽培では,摘心や摘粒が遅れて果粒の肥大不良につながらないように,慣行よりも早期に実施する必要があります。

平年より発芽が早くなる気象条件の場合には,発芽の早い光反射マルチ栽培の樹では晩霜の被害を受けたり,新梢が突風にあおられて欠け,結果枝が不足した事例があります(図2)。
そのため,光反射マルチ栽培では,新梢の誘引が遅れないようにするとともに,芽かきを遅らせ,誘引を丁寧に実施する必要があります。

ブドウに最適な光反射シート

5月下旬頃に設置するので防除関係でシートの上をスピードスプレイヤーなどが通ります。

そのため頑丈な光反射シートが最も適しています。

通水かつ高耐久の反射シートのスノーテックスSNW-1550がオススメです。シートの上をスピードスプレイヤーが通過しても破けません。

敷きっぱなしにできるので防除の度に回収する手間が省けます。

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まとめ

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光反射シートは生育を促進しますが、その分作業が前倒しになります。 @KazyuenAoki

チェックポイント

  • 光反射シートは生育促進させて糖度・着色を良くする
  • 光反射シートは開花前の5月下旬頃に設置して収穫後回収する。
  • 設置後に生育が早まるので全体の作業を3~5日前倒しにする
  • 反射熱で日焼けや萎れやすいブドウは収穫1~2週間前にシートを撤去する。

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