フィンガーライムの栽培 果樹の育種・品種改良

【フィンガーライムの実生の育て方②】育苗1年目の10月以降の灌水・温度管理について

2019年9月26日

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青木果樹園

5月に発芽したフィンガーライムを気温の低下が始まる9月下旬にハウス内に移動しました。

そのときにハウス内に設置した自動潅水装置の設置方法や、10月以降の気温の管理・病害虫防除について解説します。

先に結論!

  • 9月下旬にはハウス内で育苗する。
  • 室温は最低気温5℃を下回らないようにする。
  • 過湿になると病害虫が発生しやすくなるので対策をする。



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フィンガーライムの基本的な栽培環境について

フィンガーライムはオーストラリア原産の果樹であり、日本と栽培環境が大きく異なります。

シドニーの気候

  • 気温は10℃を切ることが少ない。
  • 空気が乾燥している。
  • 寒暖差が10℃近くもある。
  • 降雨量は日本と比べると少ない

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フィンガーライムは常緑果樹ですが、冬の時期はどうしても落葉します。

常緑果樹なので基本的に落葉はしないほうが良いのですが、

大苗の時は多少落葉しても、その後は発芽するのであまり問題はありません。

ただし、育苗中の苗は10cmほどの丈しか無いので落葉してしまうと光合成ができなくなり、

枯れやすくなってしまうので基本的には最低温度が5℃位を切らないように管理します。

8月以降の外気温の推移

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9月下旬に向かうにつれて最低気温が20℃を切る日が出てきています。

8月以降のハウス内気温の推移

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こちらは無加温ハウス内の室温です。

最高気温がまだ30℃に達する日がありますが順調に室温が下がってきています。

ただ露地栽培よりも室温が高いので、少しでも気温の高いところで光合成をさせてやり、苗の成長を促したいところです。

8月以降のハウス内湿度の推移

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ハウス内の湿度にも注意です。

現在は気温がまだ高いため側窓そくそうを開けて湿度を減らしていますが、

気温が低下するにつれて側窓は閉じていきます。

それに併せて湿度が高くなるので病気の発生には注意しましょう。

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フィンガーライムの育苗トレーの潅水設備について

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育苗トレーをハウス内に移動しました。

露地ではエバーフローを使って潅水していましたがハウス内ではドリップ式の散水パーツを使います。

ドリップ式の散水パーツの潅水の様子【動画】

潅水に使っている自動散水機と潅水パーツ

自動潅水は上のものを使っています。

1日4回まで細かく時間設定ができるのと、電池持ちが良いので重宝しています。

これに別のパーツを購入して育苗トレーに取り付けました。

潅水ドリップパーツ

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上のパーツとチューブをつなぎ合わせて使っています。

動画では水の水圧が低いためポタポタ垂れるドリップ潅水になっていますが、本来なら下の画像のようになるようです。

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かなり分岐させているため水圧に勢いが無いためドリップになっていますが、

冬は露地の潅水を止めるので、水圧が上がるので上のようになります。

ハウス内での10月以降の潅水の回数と時間帯

潅水回数

  • 頻度:2~3日ごと
  • 1日の潅水回数:1回
  • 1回の潅水時間:3分
  • 時間帯:10:00
  • 早朝は水道管の凍結が心配なので少し遅い時間帯にしています

10月は気温がまだ高い日があるので潅水回数は1日1回にします。

11月以降になったら上のように変更します。

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【ハウス内】フィンガーライムの育て方の注意点

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ハウス内では室温を確保できる代わりに過湿気味になります。

送風設備があれば問題無いですが、無い場合は病害虫に注意しましょう。

病害虫防除びょうがいちゅうぼうじょについて

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室温を保つためにハウス内を締め切るので過湿気味になります。

そうなると疫病やダニ発生しやすくなるので対策として

  • ICボルド-66D
  • サンマイト水和剤
  • コテツフロアブル

などを散布します。

疫病対策にはカルシウム剤(ICボルドーに石灰が含まれている)を散布すると効果があるそうです。

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まとめ

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フィンガーライムの10月以降の栽培のポイントです @KazyuenAoki 

チェックポイント

  • 9月下旬にはハウス内で育苗する。
  • 室温は最低気温5℃を下回らないようにする。
  • 過湿になると病害虫が発生しやすくなるので対策をする。

 

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