ジョイントV字仕立ての接ぎ木の準備のために苗を誘引しました。
この苗の誘引がやっかいで、折れる可能性があるため慎重にやらないといけません。
その折れずに誘引するポイントを紹介します。
梨のジョイントの誘引の動画
動画を見てもらうのが一番分かりやすいのでこちらをご覧ください!
折れないようにするポイント
主枝ラインの高さを決める
イボがついていない支柱「若節竹のΦ16mm高さ120cm」を使用しました。
主枝ラインの高さは70cmにしたのでそれに合うように支柱に目印を記入します。
高さが60cmでは低すぎるため、苗の誘引がしにくくなり折れるリスクが高まります。
高さは70~80cmくらいがちょうど良いです。
逆に高すぎると苗の長さが足りなくなる場合もあるので要注意です。
先に目印を記入することでどこまで地中に入れるかを判別し易いです。
ココがポイント
支柱の長さ120cm-主枝ラインの高さ70cm=地中に入れる深さ50cm
主幹の固定するNバンドの位置を決める
主幹をNバンドで支柱に固定します。
これは苗の太さや曲げやすさによって変わります。
上記の苗は秀玉で苗が太く曲がりにくいので、幹線から約30cmのところで留めてあります。
留めた場所が起点となり綺麗に湾曲してくれます。
この苗がもう少し細くて曲がりやすい品種であれば15~20cmの所に留めてあるのですが、太い苗だと折れやすいので大事をとって30cmにしました。
ココがポイント
苗の太さや曲がりやすさで固定する位置を変える
ある程度曲げたところをNバンドで固定
苗をある程度曲げたところで固定します。
こうすることで苗の反発がしくくなり、誘引がしやすくなります。
+急な反発で芽が欠けにくくするのも目的
小まめに固定する
あとはゆっくりと曲げていきます。
曲げるときのポイントは先端の方に枝を伸ばしながらゆっくり曲げることです。
あとは小まめにNバンドで固定して歪みを無くすことです。
歪みがあると木が成長したときに主枝ラインが波打ってしまい、
側枝が出やすいところと、出にくいところが偏ってしまいます。
ココがポイント
・先端の方に枝を伸ばしながらゆっくり曲げること
・小まめにNバンドで固定して歪みを無くすこと
先端が隣の苗に届いているかを確認
ちゃんと隣の接ぎ木部まで先端が届いているかを確認します。
届いていない場合やり直しで、苗をもう少し曲げたり前に移動させたりします。
使った道具
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N185が苗を誘引するのにちょうど良いです。
若節竹Φ16mm120cmです。
なかなかネットで販売していないですね。。
240cmでも良いのですが120cmでも十分に使えるのでコストカットできます。
折れた時の応急処置
無理に曲げているので誘引の時は折れなくても、その後日がたってから折れるパターンがあります。
そのときはテープでぐるぐる巻きにして癒合するのを待ちましょう。
とりあえず上のようにしておけば癒合してくれます。
まとめ
ポイント
・支柱の長さ120cm-主枝ラインの高さ70cm=地中に入れる深さ50cm
・苗の太さや曲がりやすさで固定する位置を変える
・ある程度曲げたところで固定
・先端の方に枝を伸ばしながらゆっくり曲げる
・小まめにNバンドで固定して歪みを無くす
・隣の接ぎ木部まで先端が届いているかを確認