- どんな太さの幹に対しても有効
- 小型なので手が小さい人でも使いやすい
- 環状剥皮の幅を変更可能
- 総合評価【(4/5)】
\どんな太さの幹にも使えます/
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9のサイズ・重量
サイズ
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の長さは17cmで刃渡りが約2cmです。
一番厚いところで約2.8cmで、取っ手の長さは10cmです。
コンパクトなので持ち運びも楽ですし、普段使っている剪定鋏のケースにもスッポリ入ります。
重量
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の特徴
特徴一覧
軽く柔軟な取っ手
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の取っ手はPE樹脂を使っているので軽く、手にフィットする形状になっています。
手にフィットするので環状剥皮がし易いです。
幅を変更できる刃
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の刃の幅は5mmです。
環状剥皮は一般的に5mm幅で行いますが、樹勢が強い樹の場合は1~3cm幅でいます。
上の画像のように、長いネジに変更して、ナットをかませることで幅を変更することが可能です。
付け替え方の手順は、サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の幅の変え方で解説しています。
ちょうど良い重さの頑丈な刃
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9は刃の部分が鋼で重いので、
環状剥皮をするときに重心が取りやすく使い勝手が良いです。
性能表
長さ | 17cm |
---|---|
厚さ | 2.8cm |
重さ | 約124g |
刃渡り | 2cm |
剥皮幅 | 5mm (変更可能) |
取っての長さ | 10cm |
対象物 | 主枝 主幹 |
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の使い方・感想・動画
動画
後日UP予定です。
使い方の手順【画像付き】
①樹皮(粗皮)削り
まず、環状剥皮をするところの樹皮を剥がして環状剥皮をしやすくします。
粗皮(そひ)削りは専用の道具か、KARCHER(ケルヒャー) などの高圧洗浄機で一気に削ります。
本数が多い場合は高圧洗浄機でやると時間短縮になるため、大変楽です。
②テープやマジックなどでマークをつける
樹皮を剥がせたら環状剥皮をするところにグルッと一周、油性ペンなどで印をつけます。
油性ペンが無ければテープで一周巻いて印にするのも良いです。
③サボテン環状剥皮ナイフ No.B-9の刃を当てる
その目印にそって環状剥皮ナイフをあてて傷をいれていきます。
他の場所を傷つけないように慎重にやりましょう。
④薄皮を残さず樹皮を取る
一周回って傷をつけたら、マイナスドライバーなどで剥がしていきます。
この時、薄皮などを残さないように注意します。
少しでも残っていると環状剥皮の効果が落ちてしまいます。
約1cm程の幅にしましたが、本来なら5mmほどの幅で十分です。
当園では樹勢が強い木が多いので、思い切って1cm幅にしました。
※文献を読むと幅の広さはあまり関係ないそうですが。。
⑤テープで保護する
その後、布のガムテープで傷口を覆い、一ヶ月経過したら癒合しているので、ガムテープを剥がします。
そのまま残してしまうと、虫が入り込むので忘れないようにしましょう。
使って見た私の感想
このサボテン環状はく皮ナイフNo.B-9は持ち手が樹脂でできているので、軽く使いやすいです。
刃の部分はほどよい重さなので、いざ環状剥皮をするときに重心が取りやすいので、環状剥皮がしやすかったです。
また、主幹の太さに関係なく環状剥皮ができるのが良いですね。
デメリットは、慣れていないと真っ直ぐキズをつけるのが難しい点です。
綺麗に環状剥皮をするには慣れが必要なので,何本か練習するのをオススメします。
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の評判【高評価・低評価コメント】
高評価コメント
環状はく皮行ないました。
男性
着色促進のため、以前から環状はく皮に興味をもっていました。
このナイフを購入して、5m幅から1㎝幅に変更して行ないました。
ほかの方のレビューにありますが、最初は力の入れ方が弱く、流れましたが、
しっかりと力をいれ、マーキングに沿っていくときれいに一回で剥皮できました。
初めての環状はく皮でしたが、うまくやれました。
【出典:Amazon】
ぶどう農家に最適
男性
ぶどうには使い易くどんな太さの樹にも対応出来るのと、力の入れ具合だと思いますが、
ちょっと力を入れてグルッと傷を入れると丁度形成層に達して後は鋏の先端を使って樹皮を剥ぐだけです。
太さにもよります2、3分で環状剥皮完了です。
【出典:Amazon】
低評価コメント
ブドウ農家です。
男性
着色対策として購入、実際使ってみると力が入れにくく、
無理に切り込みを入れようとすると思わぬ方向に刃が向かい樹体にキズを付けてしまいます。
全く使い物にならずお金を捨ててしまいました。
酷評になりますが、このような道具を作るサボテンさんの良識を疑います。
【出典:Amazon】
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環状剥皮鎌二枚刃の性能を画像・動画で解説【ブドウ・キウイ等の主幹・主枝の環状はく皮処理に】
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の幅の変え方
幅を変える理由
環状剥皮の時の幅を10〜20mmにする事で5mm幅よりも癒合が遅くなり、養分を房に集中できるかなと考えました。
ただ、幅を少し変えてもそんなに影響は変わらないとの情報もあります。
剥皮部のゆ合が不良であると、樹が衰弱することが環状剥皮の問題点である。
剥皮部のゆ合不良に関与する要因として、剥皮幅、剥皮時期および剥皮方法が考えられる。
剥皮幅については、これまで我が国では主幹に 2 cm 幅で処理されていた(藤島ら、2005;大井上、1930;山本ら、1992)。
我々が結果枝を用いて剥皮幅の検討をしたところ、カルスは 1 週間で約 2 mm 肥大し、
3 ~ 20 mm 幅では剥皮幅が狭いほど剥皮部がゆ合するまでの期間が短くなったが、
このとき剥皮幅は着色向上効果に大きな影響を及ぼさなかった(図4,山根・柴山、2007)。
環状剥皮の適期は幅にかかわらず満開後 30~35 日目であった。
このことから、幅は狭い方がゆ合が良好であり、主幹に処理する場合、5mm 程度の幅で十分に効果が発揮されることが明らかとなった(山根ら、2007)。
また、剥皮処理する場合は、形成層を含む薄皮状の師部組織を完全に除去する必要があるが、
剥皮部をビニルテープで被覆することにより、露出した木部から直接カルスが発生し、ゆ合が促進された。
上記の文献では、ブドウの着色などが「5mm 程度の幅で十分に効果が発揮される」と結果が出ています。
なので、剥皮の幅を変えても効果があまり変わらないのですが、
当園は火山灰土壌かつ、木の樹勢が強すぎるため、5mm幅で剥皮をしても着色がいまいちでした。
そのためサボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の幅を広げる方法を紹介します。
幅を変える手順
①用意するもの
①の大きい方は、M6のトラス小ねじで、②の小さい方はM4のサイズです。
長さは50mmにすることで、環状剥皮の幅を3cmにできます。
それ以上広げたい場合は、ねじの長さは5cm以上にします。
ネジの他にナットやワッシャーも用意します。
材質はステンレスをおすすめします。
錆びないので長期間使用できます。
②組み立て方
ナットをかませるとき、やや難しいです。
ミニレンチとミニドライバーを使うとしっかり取り付けられます。
環状剥皮の道具一覧
サボテン環状はく皮ナイフNo.B-9の解説まとめ【メリット・デメリット・総合評価】
メリット・デメリット
- どんな太さの幹に対しても有効
- 小型なので手が小さい人でも使いやすい
- 環状剥皮の幅を変更可能
- 慣れるのに時間がかかる
- 剥皮の時に目印を書く必要がある
総合評価
切れ味 | (4/5) |
---|---|
取り回しの良さ | (5/5) |
使いやすさ | (4/5) |
環状剥皮のし易さ | (4/5) |
耐久性 | (4/5) |
総合評価 | (4/5) |
\どんな太さの幹にも使えます/
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