果樹苗の潅水方法を紹介します。
エバーフローを使って漏れが無いように全体に潅水できるようにしています。
エバーフローの種類について
エバーフローには何個か種類がありますが当園で使っているのは
エバーフローA型とS型です。
散水方法が異なるので用途別に使っています。
エバフローA型(長さ50m時)
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潅水の様子【動画】
A型は土全体に水がかかるような場合に使用しています。
JV苗の育成は斜立仕立てで栽培します。
斜立仕立てではポットを斜めにして隙間を土で埋めるため、全体に水がかからないと乾燥してしまい苗の伸びが悪くなります。
なので全体に水がかかるA型のエバーフローを使っています。
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エバーフローS型(長さ50m時)
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潅水の様子【動画】
S型はポットの土だけに水をかけるような場合に使用しています。
A型では広い範囲に潅水しますがポット育苗の場合はポット内の土だけに水がかかれば良いので、潅水範囲が狭く節水もかねたS型を使っています。
防草シートは設置していますがポットの外にも水がかかってしまうと雑草が生える原因になり、除草作業が増えてしまうので潅水範囲を絞っています。
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エバーフローの設置方法
エバーフローの向きについて
エバーフローは水が出る向きを【下向き】に設置しています。
下向きに設置することで水が葉っぱにかかるのを防いでいます。
理由は防除(農薬散布)をする日だった場合、
散布前に葉が濡れていると効果が薄れてしまいますし、
散布後に乾く前に自動潅水が作動して葉に水がかかってしまったら農薬が落ちてしまい効果が無くなってしまうからです。
自動潅水を一時的に停止すれば良いのですが、手間がかかるのと、うっかり潅水装置を切ったままにしてしまう可能性を排除したかったからです。
なので【下向き】に設置しています。
設置する高さ
ポットのサイズによりますが、高さ約60cmと70cmのところに二本針金を設置します。
その間にエバーフローを吊せる道具を取り付けます。
このときのエバーフローは文字が書いてある方が下です。
文字がある方が水が出る穴があるので【下向き】にします。
エバーフローの出入り口の部品
エバーフローの入り口はVP13の水道管を差し込んでいます。
そこを外れないように、ビニールテープと留め具でしっかり留めています。
ホースとつなげるために色々加工しています。
出口は止水パーツを使って水が漏れないようにしています。
使った道具
- ミストエース ハンガー
- エバフロー専用継手 ストッパー
- 塩ビ官VP13とVP20
- 継ぎ手異型ソケット20×13
- VP20給水栓ソケット
- キカイバンド
- エンドキャップ
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針金もしくはΦ22mmの鉄パイプを設置して上のバンドで吊り下げるのも良いかと思います。
セフティー3の水流止め栓は蓋を外すと給水栓ソケットにぴったりの部品になります。給水栓ソケットに部品をねじ込んで、ホースをつなげるように改造できます。
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