フィンガーライムの接ぎ木をしましたが、柑橘類の接ぎ木は初めてなのでこれで合っているのか??
接ぎ木後に柑橘農家の友人にアドバイスをもらったのでそちらも記載します。
接ぎ木のやり方を紹介しつつ検証していきます。
フィンガーライムの接ぎ木の時期
柑橘農家の友人に接ぎ木の時期を聞いたところ新梢が伸びる前の3月上旬頃に行うのが良いそうです。3月中下旬頃には新梢が伸びてしまうのでその前にするのが良いです。
ただ、フィンガーライムは寒さに弱いので新梢が伸びる前の穂木をビニール袋に入れて冷蔵庫で保管しといて、暖かくなってきた5月中下旬に行うのも良さそうです。
6月上旬頃が第二の新梢が出てくる時期なのでそれに間に合うように接ぎ木すれば上手くいくかもしれません。気温については下記を確認してください。
接ぎ木の時期の外気温と無加温ハウスの室温
外気温とハウス内の気温の測定はNETATMO(ネタトモ)(温度測定機器)を使用しました。
接ぎ木の時期は気温によって左右されるため地域によって異なります。日々の気温を測定してから接ぎ木の時期を決めましょう。
3月の外気温
最低気温が5℃を超えて、最高が20℃前後を推移しています。この時期に接ぎ木をした場合はハウス内などで栽培するのが良さそうです。
フィンガーライムは寒さに弱いと枯れやすいので注意しましょう。寒い日には0℃の日もあるので枯れ込みが心配です。
5月の外気温
最低気温が10℃を超えて、最高が25℃前後を推移しています。
フィンガーライムは6月上旬の時期に再度新梢が出てくるので、保管した穂木を接ぎ木するならば5月中下旬くらいでもよさそうです。
5月のハウス内の温度
最低温度が15℃を超えて最高が30〜40℃ほどです。
3月の室温を調べようとしましたが不具合が生じていて計測できていませんでした。
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柑橘の接ぎ木の参考動画
フィンガーライムの接ぎ木の手順
フィンガーライムの接ぎ木は割り接ぎ、腹接ぎの両方をしました。
柑橘農家の友人のアドバイスで「新梢はそのままで腹接ぎ(台木の中ほどに切れ込みをいれてソコに穂木を接ぎ木する方法)をした方が台木本体が枯れるリスクを減らすことができる」そうです。
ただ私はアドバイスを受ける前にすでに新梢を切ってしまい割り接ぎをした後でしたが。。。💦
簡単な流れ
- 台木を用意する(オレタチ、カラタチ、ユズなど)
- 穂木の調整
- 台木に切れ込みを入れて穂木を挿し込む
- 最後に接ぎ木テープで巻く
台木を用意する
台木はオレタチ(カラタチ)を使います。新梢がしっかり出ている台木を使うと活着しやすいです。
また、フィンガーライムは耐寒性が低いので、耐寒性を上げるためにユズに接ぎ木しても良いかもしれません(ユズは寒さに強いため)
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穂木の調整
新梢が出ていない硬めの枝を使います。基本的に昨年の硬くなった新梢を使います。5月に接ぎ木するならば冷蔵庫で保管したものを穂木として使用。
3月に接ぎ木するならば新梢が出てくる前に枝をカットして使えば良いかと。
硬めの枝をブドウの穂木の調整のように【くさび型】にします。斜めにカットして背面部は平たく3〜5cmほど削ぎます。穂木の調整の仕方は下記に記載しています。
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台木に切れ込みを入れて穂木を挿し込む
台木の中間部に木質部【緑〜白色】が出るように切れ込みをいれて、穂木を挿し込みます。台木の上部で既に接いであるのが【割り接ぎ】で今回画像で紹介しているのが【腹接ぎ】になります。
腹接ぎに使う専用道具(コの字型の道具)もあるのですが今回は使っていません。背面部が台木にくっつくように挿し込みます。
最後に接ぎ木テープで巻く
乾燥・蒸散防止のためにメデール(接ぎ木テープ)で覆いました。露地で管理する時は覆う所は接ぎ木部だけで良いかと思います。
フィンガーライムの接ぎ木に使った道具
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