ブドウの短梢棚のH型樹形、一文字樹形などを作るときに使った道具達と作り方の手順を紹介します。
以前に塩ビ管で作りましたが、塩ビ管だとしなってしまうのでうまく行きませんでした。やはり硬質なタキロンパイプが良いようです。
ブドウの短梢棚の作り方・手順
①イボ無しの『若節竹』で骨格を作る
イボ無しタキロンパイプで主幹の支えを作ります。イボ無しの理由は、イボがあると風雨によってブドウの枝が揺れて傷がつくからです。これは苗を作るときも同じなので持っていると後々便利です。
イボなしでおすすめのパイプは若節竹(φ16mm)です。φ20mmもあるのですが、値段がやや高くなるのでφ16mmにしました。
また、これ以上細くなると主枝を支える都合上、耐久性にも問題が出てくるので、値段と耐久性の兼ね合いの結果でもあります。
これを十字に組んだあと被覆フックバンド 19mm用を使います。φ16mmには19mm用のフックバンド、φ20mmには被覆フックバンド 22mm用が合います。
横パイプの高さは棚から10〜15cm下にします。
必要なもの
②H型を作るときに使う道具『フックバンド』
H型を作るときに使うのが被覆フックバンド 19mm用です。パイプの太さによってフックバンドのサイズも変えます。
画像のように支柱を十字にした後にフックバンドで固定するのが一番楽です。
木が成長して、骨格枝もしっかりしたら簡単に分解できるので。
必要なもの
③主枝を延長する際に使う道具『継ぎっこ』
H型も一文字にも共通になります。主枝が伸びてくると、それに合わせてパイプを延長して支えを作らなければなりません。
主枝を水平に作ることはとても大事で、起伏があるとそこに養分が溜まり、新梢の出が偏ってしまうからです。綺麗な水平を作れれば新梢の偏りを防ぐことができます。
継ぎっこ 16mm用を使ってパイプを延長していきます。φ16mmのパイプを使っているので、継ぎっこもそのサイズに合わせます。継ぎっこ 20mm用もあります。
継ぎっこの中はテーパー状の突起がついているので、パイプがしっかり固定されます。ただし、奥まで入れないと外れることもあるので注意しましょう。
このように伸びた主枝を支えるのに使用します。
必要なもの
④パイプを棚から高さ10〜15cm下に吊り下げる
骨格を組み立てたらパイプの高さは棚から10〜15cm下に耐候性リピートタイや軟質ステンレス線 などで吊り下げます。
ちゃんと固定しないと新梢が伸びた際の枝の重みでパイプが曲がってしまうので、注意しましょう。
棚から吊り下げることで新梢が誘引しやすくなり、捻枝の必要がなくなります。
可能なら角度緩めのV字型にすると新梢の先端が伸びにくくなるので、今後やってみたいところです。
必要なもの
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