桃のJVを今年は増設しましたが、梨の方でもジョイントを追加でつくりました!(慣行の方ですが)
作り方は桃のJVとほぼ同じです!
ただアンカーは らせん杭を使いました。
らせん杭をアンカーに
らせん杭
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名前の通りそのまんま、らせん状の形の杭です。
これを回転させながら土に入れていくのですが、手だと中々入っていきません。
なのでラチェットなどの長い棒を使い、回していきます。
↑こんな感じです。
支柱の角度を正確に計る方法
その後、杭を打ち込んだところから約125cm先に支柱を埋めます。
※支柱の長さにより異なります。
直角三角形の定理に基づき距離を決めます。
角度は60°になるように、角度計で正確にもとめます。
その後、土を埋め戻して、アンカーと支柱の先を針金(棚用)で留めて、主枝ラインの幹線を張ります。
テンションクランプ 張線器 Φ48.6・Φ42.7 支柱兼用 / 1個〜 バラ売り / ワイヤー 張り 番線 張器 張線 / ワイヤー張り用小型張線器付きクランプ / ブドウ棚 果樹棚 つるの誘引線 / 防風・防鳥・遮光ネットなどのワイヤー 番線に
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慣行ジョイントの主枝ラインの高さは棚下15〜20cmほどです。
この高さより低いと主枝ラインから出た新梢が直上気味になってしまい誘引がしにくくなります。
逆に棚に近すぎても誘引がしにくいです。
可能なら棚線を外してしまい、Y字型の支柱を設置すれば、より誘引管理がし易くなります。
シリコンスプレーでサビ防止
あと、このテンションクランプはドブ付けされてないので錆びます。
なのでシリコンスプレーで錆びないようにコーティングしときます。
あとは苗木を植えて完成です。
まとめ
ジョイント栽培は樹勢が強くなり、夏の時期の摘心作業が増えるので導入をためらいがち。。
との話を聞きますが、それは品種や土壌により異なります。
樹勢が弱い品種(秋麗など)や花芽がつきやすい豊水などは摘心作業はそんなに増えません。
あとは砂質土壌などで樹勢が弱ければ、もともと花芽がつきやすいので、むしろ樹勢を強くするために、ジョイントするのも良いでしょう。
それに、通常の二本主枝や三本主枝でも樹勢が強ければ摘心しなきゃ花芽はつかないので、摘心作業はジョイントに限った話ではありません。
ジョイントが問題なのではなく、畑や作業体系が問題なのだと思っています。
木の位置や樹形が整っていて、理路整然とした畑なら作業の導線がしっかりしてるので、そんなに作業時間は増えないはずです。
三本主枝などは樹形を作るのが手間です。
支柱を添えて先端は上げつつ、主枝候補は折れないようにと気を使い、根元付近から出ている枝は追い出し気味にして樹勢を弱めて。。。
などけっこう時間がかかります。
減らせる作業はドンドン減らして、単純作業で誰でも出来るようにするのが目標です。
果樹は立ち木栽培→棚栽培→ジョイント栽培→JV栽培と、変遷しています。
果樹の栽培はハッキリと変わらなきゃいけない時期になっていると感じています。
今変えていかないと、この先10年、20年と変わらず一切進歩しないのでは?と危機感を持っているので。。
来年あたりから、梨のJVも導入する予定です。
最初は新しいやり方に批判が集まるものですが、それが標準になっていくものです。
もちろんデメリットもありますので、それを踏まえてリスクを取って、成功させてみます。
元日に飲む御神酒はこれにしましたw
飲んでみたら予想以上に美味しかったです。
スパークリングワインならぬ、スパークリング日本酒。。。
普通の日本酒が苦手な人でもいけるはず。
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