ジベ処理(=ジベレリン処理)は梅雨の時期に行うため、雨との戦いになります。
作業時間を短縮して雨が降る前に終わらせられる、おすすめの時間短縮道具とジベ処理に使う道具の一覧を紹介します。
ブドウのジベ処理に使うおすすめ道具·機械一覧
らくらくカップ2【サイズ小】
らくらくカップ2【サイズ小】
ブドウの満開期に行う1回目のジベレリン処理に使うおすすめの道具です。満開期のブドウの房は小さいため、小サイズのカップが適しています。
満開期のブドウの長さは巨峰や藤稔だと3.5cm、シャインマスカットでは4cmに調整しているので、右の画像のような小さいカップにジベレリン液を入れて、浸漬処理をします。
このときジベレリン液をカップに7~9割ほど入れないと、液が房の一番上まで浸漬しません。
液が房の一番上までかからないと上の部分は種有りに、下の部分だけ種無しのアンバランスなブドウができてしまうので、しっかり浸漬処理をする必要があります。
そのため常にカップを満杯にしているので、重い上、ちょっとしたことで液がカップからこぼれてしまう時があります。こぼれてしまうと、ジベレリン液を補充しに行かないとなりませんので、無駄な時間がかかってしまいます。
同様に液がなくなったら補充しに行くので時間のロスがでます。
その手間をなくせるのが「らくらくカップ2」です。カップ内で液を噴霧してくれて、ジベレリン液がタンク内部へと循環してくれるので、
手が軽い上、液がこぼれる心配がありませんし、液を補充しに行く回数がドカンと減ります。
この機械が2~3台あれば少人数・短時間でガンガン、ジベ処理を進められます。
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【まとめ】種なしブドウの作り方を画像で解説|ジベレリン処理・房作り・摘粒の時期と方法
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らくらくカップ2【サイズ特大】
らくらくカップ2【サイズ特大】
ブドウの2回目のジベレリン処理に使うおすすめの道具です。2回目のジベ処理では房が大きくなっているので、大粒種(藤稔・ピオーネ・シャインマスカットなど)はカップのサイズは特大がおすすめです。
大サイズでも良いのですが、房の最上段に液がかからない恐れがあるので、特大サイズをオススメします。
動画
余談ですがスプレーの容器がアイリスオーヤマの容器と同系統らしく、壊れたら少し加工すれば使えるそうです。
ジベスプレー【カップM】
ジベスプレー【カップM】こちらは別のメーカーのジベスプレーです。
使用した感想ですが、こちらの方はカップの下に取っ手があるので、らくらくカップ2より使いやすいかなと思いました。
らくらくカップ2は浸漬処理と同じくカップを直接つかんで使うので、小サイズ(=カップM)は良いですが特大サイズ(=カップ特L)では、やや使いづらさがありました。
取っ手を自分で加工して使いやすくしましたが、ジベスプレーは全てのサイズにおいて取っ手が標準装備になっているので、
特大サイズを使う時はジベ処理がし易かったです。
ジベスプレー【カップ特L】
ジベスプレー【カップ特L】
2回目のジベ処理に使う特Lサイズです。取っ手があるのでジベ処理がし易いです。
ジベスプレー【台車付き・カップM】
ジベスプレー【台車付き・カップM】
カップMの台車付きジベスプレーです。5Lの大容量のため重いので、台車付きバージョンになります。
ブドウのジベ処理に使う薬品一覧
フルメット
ブドウの粒の着粒安定や肥大を促進させる液剤
ジベレリン
種無しブドウにするためには必須の液剤
ストレプトマイシン(アグレプト)
ジベレリンのみでは数パーセント種が残ってしまうので、ほぼ確実に種なしにするには上の液剤を添加します。
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