- ジョイント苗は半年~2年前から予約が必須!
- 苗は受け取りに行く(発送していない所が多い)
- 希望の品種は早めに伝えて育苗してもらう
- 胴枯れ病・折れるリスクがあるので多めに注文しておく
梨のジョイント苗とは?
梨のジョイント栽培をするには長い苗が必要です。
一般的に普通の苗木を購入して、1~2年ほど自宅で苗木を育苗して枝を伸ばしてからジョイントしますが、
元から長い苗を直接購入できれば、購入したその年に直ぐにジョイントができます。
普通の長さの苗木を購入した場合は、上のように1年間育苗しなければなりません。
その点、ジョイント用の苗木は買って直ぐに畑に定植してジョイントできるので、育苗の手間暇を削減できるので大助かりです。
しかし注意点もあります。
梨のジョイント用苗木の注意点
ジョイント苗の購入は半年~2年前から要予約です。(農園や注文品種によって変わります)
また、苗木は直接農園へ受け取りに行かなければならないです。(発送していないところが多い)
苗木が長いので梱包が困難なのと、せっかく長くジョイント用に作っても、輸送・梱包の関係で枝が折れてしまう可能性があるからのようです。
別の注意点は、ジョイント苗はジベレリンペーストや水分管理で新梢を強制的に伸ばしているので、
上部(枝)と地下部(根っこ)の成長のバランスが崩れていて胴枯れ病にかかりやすいリスクがあります。
上下のバランスが崩れていると胴枯れ病が発生しやすいので、定植してジョイントした後に苗木が枯れてしまうことがあります。
定植後の水分管理が悪いと発生が助長されていることも考えられます。
ですので、枯れてしまうリスクも含めて苗木は多めに注文した方が良いです。
梨のジョイント苗の苗木専門店一覧
下記で紹介する苗木専門店は、梨のジョイント用の長い苗を生産しています。
注意点としては半年~2年前から予約が必須です。
長い苗を作る必要があり、通常の苗木生産より手間がかかってしまうからです。
また、ジョイント用の苗木でも品種が限られていますので、希望の品種を伝えた方が良いです。
幸水や豊水はメジャーな品種なのであると思いますが、秋麗・あきづき・ほしあかりなど、
最近登場した品種やマイナーな品種はかなり前に依頼しないと入手は難しいです。
株式会社 千代田
大橋農園
酒井農園
藤原農園
楽天・Amazonで買える梨のジョイント栽培に適した品種一覧
下記のリンクは全て通常の苗木です。(ジョイント苗ではありません)
なので、自宅の苗場や畑で育苗してからジョイント栽培に使いましょう。
幸水
ジョイント栽培では1年目の長果枝を多様するので、幸水はその点ピッタリ。
豊水
短果枝がつきやすいので、ジョイント栽培でも管理がし易い。
ほしあかり
「あきあかり」に黒星耐病性がついた改良型の品種。
あきあかりから、徐々に切り替えています。
味や肉質など、あきあかりとほぼ一緒。
秋麗(しゅうれい)
私が一番好きな品種。
歯ごたえシャキシャキでみずみずしくて甘い梨。
樹勢が弱いので、ジョイントしても枝が強くなりにくいのでちょうど良い。
甘太(かんた)
晩生(おくて)の梨で、新高の代替になると言われている品種。
10月以降に収穫できる糖度が高すぎる梨です。
果実は新高などのように巨大にはならないので、枝が折れるリスクはありません。
梨のジョイント苗の苗木専門店一覧|まとめ
メリット・デメリット
- 購入して直ぐに定植できてジョイントできる
- 苗木を育苗する手間を削減できる
- 早期に予約すれば希望の品種を育苗してくれる(苗木屋さん次第)
- 胴枯れ病のリスクが高まる
- 大苗なので値段が高くなる
- 苗木を受け取りに行く必要がある(発送していないところが多い)
関連