ブドウの新梢を誘引するときのポイントと稔枝(ねんし)のやり方を解説します。
動画でも解説しています。
ブドウの新梢管理の方法【稔枝と誘引の動画】
ブドウの稔枝と誘引のポイントを解説
直上気味の新梢を稔枝
上のような直上気味の新梢は稔枝をします。
稔枝をせずに棚にうまく誘引できても時間が経ったあとに折れているパターンが多いからです。
稔枝は枝の数を減らさないようにする技術になります。
また、ブドウによっては新梢が【折れやすい品種】【折れにくい品種】があります。
藤稔などは【折れやすい品種】に属しますので、稔枝が必須のブドウです。
2節目前後を稔枝
2節目前後を稔枝します。誘引したい方向にゆっくりと捻ります。
このときに、【房が棚下になるように誘引】します。
房が棚より上(直上)になってしまうとその後の摘粒やジベ処理がやりにくくなるからです。
ゆっくりと棚に誘引する
稔枝したあとはゆっくりと新梢を棚に近づけます。
急いでしまうと新梢が折れたり根元からボロッと取れてしまいます。
房は棚下にする
上のように棚より下に房が来るようにすることで、
摘粒がし易くなったり、芽残し(見落とし)が無くなります。
房は第一花穂(1つ目の房)または形の良い方にする
上のように2つ以上房がある場合は第一花穂(1つ目の房)を優先的に棚下にするか、
1つ目の房の形が悪ければ2つめ以降の房を棚下にくるように誘引します。
第一花穂の方が最初にできるので、その後の生育が良くなり結果として良い房になりやすいからです。
他にも短梢樹形の誘引や、この時期から行う摘心で粒を肥大させる方法などの記事も紹介しています。
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MAX楽らくテープナー HT-R
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新型も発売され、口がやや狭くなり作業性が上がったようです。
MAX楽らくテープナー HT-R45C
最新型のテープナーで部分的に頑強になったようです。
テープナー®(園芸用誘引結束機) 専用ケース KJ-106
テープナーを使うなら専用ケースもオススメします。
ポケットが付いているので中に針やテープを入れておけます。
マックス(MAX) 誘引資材 マックス光分解テープ 200R マックステープナー用 ステープル 604C-L
今回の誘引は苗木ではないので光で分解するテープを使いました。
苗木や主枝候補の新梢などは分解されない上のテープを使っています。
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