- プライヤー式の環状剝皮ばさみのサイズはコンパクト。
- 環状剥皮の幅は15mmで、対応枝の直径は35mm~70mmと幅広い。
- 主に側枝や結果枝に使い、取り木・糖度UP・新梢をださせるのに使う。
- 総合評価【(3.5/5)】
\ 取り木や新梢を出したいときに!/
プライヤー式の環状剝皮鋏のサイズ・重量
サイズ
プライヤー式環状剝皮鋏の長さは17cmで、かなりコンパクトです。
最大幅は一番広いところで約4cm、取っ手の長さは約9cmで一般的な剪定鋏のケースにスッポリ収まります。
重量
プライヤー式の環状剝皮鋏の特徴
環状剥皮処理の幅は15mm
プライヤー式環状剝皮鋏の幅は1.5cmです。
環状剥皮処理では幅も重要な要素です。
ナシでは環状剥皮処理で糖度UPや古い枝から新梢を出させるために行います。
それに関連して、環状剥皮の幅を変えて行った研究などがされています。
側枝基部から2~3cmの位置に約2cmの幅で環状剥皮をする。
(2)処理幅について
7月中旬に13年生樹の主枝に対し、環状剥皮処理を5㎝幅と2.5㎝幅で行ったところ、両処理区とも果色が進み、糖度が高くなる傾向を示し、効果は同程度であった(表2)。
プライヤー式で太い枝にも対応
このプライヤー式環状剝皮鋏は、最小の幅が3.5cmで最大幅が約7cmの枝まで環状剥皮処理が可能です。
例えば、着色や収穫時期を早めたい結果枝などは枝がそこまで太く無いので最小幅で。
何年も結果枝として使った枝は太いのが多く、新梢が出にくいので、その場合は鋏の幅を広くします。
このように枝の太さや目的に沿って臨機応変に対応できる鋏になります。
環状剥皮で側枝更新
このプライヤー式環状剥皮鋏を使えば、梨などで根元から新梢を出すことが可能です。
実際に日本ナシの「あきづき」に環状剥皮処理をした結果、
新梢発生率が80%とかなりの効果があったという研究成果がでています。
(芽傷区では10%、通常の剪定では50%)
プライヤー式の環状剝皮鋏で環状剥皮処理の動画・画像
動画
画像
環状剥皮処理の道具一覧
ケース
プライヤー式の環状剝皮鋏|まとめ
- プライヤー式の環状剝皮ばさみのサイズはコンパクト。
- 環状剥皮の幅は15mmで、対応枝直径は35mm~70mmと幅広い。
- 主に側枝や結果枝に使い、取り木・糖度UP・新梢をださせるのに使う。
- 総合評価【(3.5/5)】
\ 1本あると便利な道具です/
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