桃のジョイント苗を配置した時に、苗の長さが足りなかったので定植して新梢を斜めにしました。
※平らに寝かせてしまうと側枝がバンバン出て栄養がそちらにもっていかれて先端が伸びなくなります。

この状態にすると先端は伸びていき、側枝が出にくくなるのでジョイントがし易くなります。
しかし
根本が太くなることで、誘引が困難になります。

斜めにし過ぎたせいで根本が固まり、無理に寝かせたら裂けてしまったので、テープで補強した枝。
斜めにしないと先端が伸びませんが、角度を上げ過ぎると逆に根本を寝かせることが難しくなります。
「おおよそ30°~40°にして夏場に徐々に角度を寝かせていけば良かったなぁ~と後悔。」

なんとか誘引できましたが、少し斜めの状態にしました。。
完全に寝かせてしまうと折れそうなので。。。
JV仕立てはこれが一番怖いです。
苗の時点で「斜立仕立て」で育苗すれば、ジョイントするときに楽になります。
苗場を改良して、斜立の苗を栽培できるようにしたいと思います。
▼ ここから下は2026年に追記した解説です。上の写真と説明は当時の記録のままです。
苗が隣の木に届かないときの3つの対処

- 株間を苗に合わせる:植える前に苗の長さを測り、届く株間で植える(株間の計算方法)
- 1年育ててから接ぐ:届かない苗は植えたまま新梢を伸ばし、夏のうちに水平に誘引して翌春に接ぐ(8月中の誘引)
- はじめから斜めに育てた苗を使う:育苗の段階で主枝の曲がりを作っておくと、植えるときに曲げずに済む(斜立仕立ての苗)
誘引の時期と角度の目安
| 時期 | 枝の状態 | 誘引のしかた |
|---|---|---|
| 6〜8月 | 柔らかく曲げやすい | 30〜40°くらいで伸ばし、少しずつ寝かせていく |
| 9〜10月 | 固まり始める | 大きな角度の変更は避ける |
| 冬(落葉期) | 固く折れやすい | 無理に曲げない。曲げるなら発芽前後の水が上がってから |
枝が裂けてしまったら
- 裂けた部分を元の位置に合わせ、ビニールテープなどでしっかり巻いて固定する
- 裂け目に癒合剤を塗って乾燥と病気の侵入を防ぐ
- その年は果実をならせず、枝の回復を優先する
参考:神奈川県農業技術センター「ナシのジョイント仕立て」、神奈川県「果樹ジョイント仕立て 成果集」(モモは広島県、スモモは群馬県の事例)、農研機構「ナシ『王秋』のジョイントV字トレリス樹形」。数値は試験条件でのもので、品種・地域・樹勢で変わります。
ジョイント栽培の記録(2014〜2019年)
